何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、私がインパクトを受けた天王寺翔蔵博士と、犀川創平の銅鑼灣 髮型屋言葉をピックアップしたい。

先ず、天王寺博士
 「人間の最も弱い部分とは、他人の干渉を受けたいという感情だ。自己以外に自己の存在を求めることが、人間の本能としての幻想だ。」

自分の弱い部分を抑圧し、プラネタリウムの地下にこもる老いた数学者…博士の求める自由とはいったい何なのだろう?

次に犀川
「どんな斬新な思想も、どんな先進の雪纖瘦才能も、最後は防御にまわるものだ…純粋に攻撃的な行為、戦争や殺人でさえ、最後は防御になる…弱いから防御するんだ…」

今のところ、提示された謎を解き続けている犀川創平だが、今後、純粋に攻撃的な行為など、何かを求めた行動をすることがあるのだろうか?

これらは、いずれも森博嗣さんご自身の人生観なのだろうと思うのだが、作品の世界観を特徴づける効果的なスパイスになっている。